2026年7月9日木曜日

大日本物産圖會その18


P18 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P18_1

(読み)

尾州  名古屋扇  折(ヲリ)の図

おしゅうなごやおおぎ  おり のず


扇  ハ愛知(アイチ)郡 名古屋耳

おおぎは   あいち ぐんなごやに


て多 く出須由ゑに名古

ておおくだすゆえになご


屋扇  の名あり支那(ナ)製

やおおぎのなありし  な せい


尓倣(ナラヒ)て薄(ウス)竹 骨 尓て造(ツク)り

に  ならい て  うす だけほねにて  つく り


紙 絹(キヌ)を張(ハ)る本 骨 ハすゝ

かみ  きぬ を  は るほんぼねはすす


竹 朱 丹 黒 丹 象牙(ソウゲ)の

だけしゅたんこくたん   ぞうげ の


類 尓て製(セイ)し塗骨(ヌリホネ)ま起ゑ

るいにて  せい し   にりぼね まきえ


金 銀 のぞうがんを以連

きんぎんのぞうがんをいれ


鳥 虫 山 水 など雕刻(チ ウコク)して

とりむしさんすいなど   ちょうこく して


最 美なり

さいびなり

(大意)

(補足)

「尾州」、尾張国。

「朱丹黒丹」、紫檀、黒檀のこと。

 たて縞に透かし柄模様の着物は涼しそう。庭の菖蒲を花瓶にさしてる少年はお姉さんたちに頼まれたのかも。鮮やかな黄色の板戸はよくみると茅(かや)のようなもののよう。その中央を抜き、また障子の向こうに池がみえるようにしていて、遠近法も使って奥行きと広がりをあたえています。そして赤い扇はむこうが透けて見えるようにしているという凝りよう。

 

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