2026年7月13日月曜日

大日本物産圖會その22

P22 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P22_1

(読み)

甲斐 國 葡萄 培 養  図

かいのくにぶどうばいようのず


葡萄(ブドウ)ハ山 梨 郡 岩 﨑 村

   ぶどう はやまなしぐんいわさきむら


尓産(サン)ずるを殊(コト)尓好(ヨシ)と須

に  さん ずるを  こと に  よし とす


蔓草(ツルクサ)尓して春 花 を開 き

   つるくさ にしてはるはなをひらき


秋(アキ)実(ミ)を結(ムス)び垂(タレ)下 りて藤(トウ)

  あき   み を  むす び  たれ さがりて  とう


花(クワ)の如 し熟(ジユク)するに至(イタ)りて

  か  のごとし  じゅく するに  いた りて


雅客(ガキヤク)棚 下 尓あつ満り盃(サカツキ)

   がきゃく たなしたにあつまり  さかずき


をか多むけ其 席(セキ)空(シヤウ)尓阿

をかたむけその  せき   しょう にあ


る葡萄 を悉(コト\゛/)く求  る事 を

るぶどうを  ことご と くもとむることを


なさしむ又 近 年 多 くぶどう

なさしむまたきんねんおおくぶどう


酒(シユ)乾(ホシ)ぶどう月 の雫(シズク)ホ(ナド)を製 ス

  しゅ   ほし ぶどうつきの  しずく   など をせいす

(大意)

(補足)

「空(シヤウ)」、フリガナに「シヤウ」とあります。日本語の音読みにその音はありません。「空」はサンスクリット語では「sunya(śūnya)」で、「シューニャ」と読み、その音に少しにてないこともありません。

 自分たち三人が座っている緋毛氈の台敷の上の葡萄を指さして、アレが食いたい、あぁこっちのもと、悉く求め食い尽くす、との意味でしょうか。

「月の雫」、『つきのしずく ―しづく 【月の雫】② ブドウの実に白砂糖の衣をかけた菓子。山梨県の名産』

 この画も前頁と同じ手法で、全面に大きく極端なくらいにぶどうを強調しています。

現在でも甲府近辺ではぶどう狩りが盛んで食い放題いくらいくらなどと宣伝してます。着ているものが少々異なるだけで、その風景は驚くほどダブっています。

 秋とはいえ富士山にはまだ雪は積もっていないようです。

 

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