2026年7月15日水曜日

大日本物産圖會その24

P24 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P24_1

(読み)

同 國 魚登 網 之圖

どうこくさんまあみのず


魚登(サンマ)ハ安房郡(アハコホリ)布節村(ヌノフシムラ)朝(アサ)

   さんま は    あわこおり     ぬのふしむら   あさ


夷(ヒナ)郡  千倉(チクラ)平館(ヒラタテ)の浦々(ウラ\/)

  ひな こおり   ちくら    ひらだて の   うらうら


にて漁(リヤウ)す季秋(キシ ウ)の頃(コロ)より

にて  りょう す   きしゅう の  ころ より


魚登(サンマ)群集(ムレアツマル)奈すを見(ミ)て百  間(ケン)

   さんま    むれあつまる なすを  み てひゃっ  けん


余(ヨ)の網(アミ)を東 西 へひき魚登(サンマ)

  よ の  あみ をとうざいへひき   さんま


網中(アミノナカ)江入 を見て岩(オモリ)を船(フネ)へ

   あみのなか えいるをみて  おもり を  ふね へ


引(ヒキ)あげ諸船(シヨセン)へ魚 を採(ト)り

  ひき あげ   しょせん へうおを  と り


い連塩(シホ)尓して東 京  尓出

いれ  しお にしてとうきょうにだ


す大 漁(リヤウ)の登希ハ一 網(アミ)十  万

すたい  りょう のときはひと  あみ じゅうまん


より廿   万 尾(ヒキ)尓至(イタ)る

よりにじゅうまん  びき に  いた る

(大意)

(補足)

 魚+登の漢字フォントがないので、ふたつああわせて「魚登」で一文字扱いにしています。

「同國」、安房国。

 安房郡布節村朝夷郡千倉平館の浦々は現在のJR千倉駅の南側の近辺です。

 ですので、この画では沖に半島(見えるとしたら三浦半島or伊豆半島)の山々が望めていますが、地図からあきらかなように太平洋岸ですので遥か遠くの沖に山々を見ることはできません。

「大漁の登希ハ」、変体仮名「登希」が判読しにくいですが、多分これであっているはず。

「まいわい ―いはひ 【万祝・間祝い】① 意外な大漁の際に,漁業主が漁夫・知人・関係者を招いて開く祝宴。まんいわい。②  →1に漁業主が配る祝い着。藍地に「大漁」の字・鯛・鶴亀などを染め抜いた長半纏(はんてん)。「―被(はお)りて」〈ふところ日記•眉山〉」。万祝着。

 高下駄男三人衆が着ているのがこれ。ほかの版の画では腰から下あたりが藍色の見事な濃淡で摺られています。

 

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