2026年7月11日土曜日

大日本物産圖會その20

P20 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P20_1

(読み)

駿 河半 紙漉 場ノ圖

するがはんしすきばのず


紙ハ菴原(イホハラ)郡 各所(カクシヨ)より産(サン)

かみは  いほはら ぐん   かくしょ より  さん


ず結香(ミツマタ)を以 て製 すといへ

ず   みつまた をもってせいすといえ


ども其 製 法 尓至 りてハ

どもそのせいほうにいたりては


諸 紙るゐと同 じ半 紙半

しょしるいとおなじはんしはん


切 薄 葉駿小(ンコ)のりい連

せつうすば   んこ のりいれ


其 外 数 種 の紙 を製 して

そのほかすうしゅのかみをせいして


全 國 尓輸出(ユウシユツ)す色 赤 く

ぜんこくに   ゆ しゅつ すいろあかく


して弱(ヨワ)しと雖  も價(アタヘ)廉(レン)奈る

して  よわ しといえども  あたい   れん なる


故 尓大  尓便用(ヘンヨウ)を奈せり

ゆえにおおいに   べんよう をなせり

(大意)

(補足)

「菴原(イホハラ)郡」、『1879年(明治12年)に発足した庵原郡(いはらぐん。いほはらのこおり)は、平成の大合併やその後の編入によって行政区画としては消滅した。現在の大半は静岡市清水区(新清水駅付近以南を除く巴川以北)、および静岡市葵区の一部(瀬名、瀬名川、長尾、平山など)に統合されている』。

「半紙・半切・薄葉・駿小(ンコ)のりい連」、みな紙の種類。

「價(アタヘ)廉(レン)奈る故尓大尓便用(ヘンヨウ)を奈せり」、大のときのトイレットペーパーとして用いたとも読めますが。まさかねっ。

 額縁からはみ出す富士山はやはり日本一‼️青空に紅葉でときは秋。紙を干すには絶好の日和。左の作業場では紙製造の一連の流れが示されています。ちなみに和紙の製紙に関しては「紙漉重宝記(かみすきちょうほうき)」に詳しい。

 干してある半紙の多さよりもそれらの干し板の枚数の多さに圧倒されます。日に当てなければなりませんから、板はいやおうなく反ってしまうはずで、その対策はどうしていたのでしょうか?

 

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