2026年7月18日土曜日

大日本物産圖會その27

P27 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P27_1

(読み)

美濃 國 石 灰 山 之圖

みののくにせっかいさんのず


石灰(いし者゛い)ハ人 民(ミん)尓益(えき)春ること至大(し多゛い)

   いしば い はじん  みん に  えき すること   しだ い


なる物(もの)なり先(まづ)其(その)一 二越阿げて

なる  もの なり  まじ   その いちにをあげて


云(い)ハん舟(ふ年)の合(あい)セメ石垣(いし可起)泉水(せんすい)

  い はん  ふね の  あい せめ   いしがき    せんすい


たゝ起水 上  尓て遣(つ可)ふ諸器物(しよきぶつ)

たたきすいじょうにて  つか う    しょきぶつ


紙(可ミ)の製造(せいざう)尓加(くハ)ふ其 外(本可)用 ひる

  かい の   せいぞう に  くわ うその  ほか もちいる


所(ところ)夥(お飛゛多ゝ)し石 山 中  の青 石 夜色

  ところ   おび ただ しいしさんちゅうのあおいしやしょく


石 青 白 石 等(とう)尓て近 江美濃(ミの)よ

いしあおじろいし  とう にておうみ   みの よ


り出(い多゛)春物 越上  等 と須土(ど)中  三 尺

り  いだ  すものをじょうとうとす  ど ちゅうさんしゃく


程(本ど)掘(本り)て矢(や)を以(もつ)て打破(うちこハ)し山 上  よ

  ほど   ほり て  や を  もっ て   うちこわ しさんじょうよ


里磨落(おしおと)し砕(く多゛)希ざる毛の

り   おしおと し  くだ  きざるもの


ハ下品(ひん)と春

はげ  ひん とす

(大意)

(補足)

「益」、フリガナの「き」の部分がよくわかりません。「き」の下半分が欠けているようにも見えますし、変体仮名なのかさて?

「打」、「ホ」+「ノ」のようにみえるくずし字、この本で何度もでてきました。

 石灰はわたしの住んでいるところからちょいと足を伸ばせば秩父は武甲山があります。山の形が変わるほど削られ、なお現在も武甲山より数十キロのベルトコンベヤーが設置されて太平洋セメントの工場へ運搬されています。日本で自給自足できる数少ない産物です。食べられませんけど。

 石灰岩というと灰色や白色のものだけかとおもっていましたが、ここの画のように黒色(石油由来の岩)のものや、赤みがかったもの青みや緑色のようなものがあるのもはじめてしりました。

 職人たちが使っている道具類も描き分けていて、また岩山の様子も描きにくそうに見えながらも丁寧に色分けして摺られています。単に岩山の様子だけでは画面が暗くなると思ったのか桜を満開にさせています。

 

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