P64 東京国立博物館蔵
(読み)
必有大過人者惜乎載筆者無所考
信不能発揚其盛美大徳耳
右故河摂泉三州守贈正三位近
衛中将楠公賛明徴士舜水朱
之瑜字魯璵之所撰勒代碑文
以垂不朽
右ハ兵庫(ヘウゴ)湊川(ミナトカワ)楠義士ノ碑
明ノ舜水ノ文也
(大意)
必ずや人を超えた者がいるはずだが、惜しむべきことに著者を考証する手がかりがない。
その盛大な美徳を発揚することができなかったに違いない。
右は故河摂泉三州守贈正三位近衛中将楠公が賛め、明の徴士舜水朱之瑜(字は魯璵)が撰し、碑文を代わって刻んだものである。
不朽を垂れるためである。
(補足)
現在も神戸、湊川神社の楠木正成公御墓所に嗚呼忠臣楠子之墓(ああちゅうしんなんしのはか)が現存しています。表面は水戸光圀自筆。
裏面の拓本です。
江漢さんはせっせとこれらの漢文を写しとったのですけど、忍耐強くなければできないことです。ざっとみたところ、写し間違いはなさそう。



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