2025年11月25日火曜日

江漢西遊日記六 その53

P63 東京国立博物館蔵

(読み)

王室還於舊都諺云前門拒狼後

門進虎廟謨不蔵元兇接踵構殺

国儲傾移鐘篋功垂成而震主策

雖善而弗自古未有元帥妬前庸

臣専断而大将能立功於外者卒之以身

許国之死靡佗観其臨終訓子従容

就義託孤寄命言不及私自非精忠

貫日能如是整而暇乎父子兄弟世篤

忠貞節孝萃於一門盛矣哉至今王

公大人以及里之士交口誦説之不衰其

(大意)

王室は旧都に還る。諺に云う「前門で狼を拒み、

後門で虎を入れる」と。廟謨は元凶を蔵さず、

相次いで殺し合いを構える。

国庫は傾き、鐘篋は傾く。功は垂れ成すも、主を震わせる策。

善くとも自ら為さず。古より元帥が前の庸臣を妬むことなし。

臣が専断し、大将が外で功を立てる者は、ついに身を以て終える。

許国に死を捧げ他を顧みず、臨終に子に訓示し従容と

義に就き孤児を託し命を寄せる、私事に及ばず自らを非ず

忠誠を貫くとはかくのごとく、整然として暇あるものか

父子兄弟世々篤く

忠貞節孝一門に集う、盛なりかな

今に至るまで王公大人、及び里の士が口を揃えて称え

その誉れ衰えざる

(補足)

 この部分も前回と同じく、大意はDeepL翻訳の直訳をそのままコピーしたものです。

「前門拒狼後門進虎」、『前門に虎(とら)を拒(ふせ)ぎ後門(こうもん)に狼(おおかみ)を進む〔趙弼「評史」に見える中国の諺(ことわざ)〕

一つの災難から逃れたと思ったら,別の災難に遭うことのたとえ。前門の虎,後門の狼。』

 江漢さんの日記では誤字がたくさんあります。しかしこういった石碑の漢文を書写するのは、大丈夫なようであります。

 

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