2025年11月24日月曜日

江漢西遊日記六 その52

P62 東京国立博物館蔵

(読み)

楠ノ碑

忠孝著乎天下日月麗乎天天地無

日月則晦蒙否塞人心廃忠孝則

乱賊相尋乾坤反覆余聞楠公諱

正或者忠勇節烈国士無双蒐其

行事不可概見大抵公之用兵審強

弱之勢於幾先決或敗之機於呼

吸知人善任體士推誠是以諜無

不中而戦無不克誓心天地金石不

渝不為利回不為害状故能興復


(大意)

楠の碑

忠孝は天下に著しく、日月が天に麗し。

天地に日月なきがられば、晦蒙し否塞す。人心が廃し忠孝を失うがられば、

乱賊相次ぎ乾坤反復す。余、楠公の諱は

正あるいは忠勇節烈国士無双と聞く。

その行いは概見せざるべからず。大抵、公の用兵は強

弱の勢いを幾先決し、あるいは敗の機を呼息に知ること。

人を知り善く任じ、士を推し、

正または忠勇節烈国士無双その行いを

概ね見ることはできない大抵公の用兵は強弱の勢いを

幾先決し敗れの機を呼息に知り人を知り善く任じ

士を推し誠を体すゆえに諜報は中まず戦いは

克まず心を天地に誓い金石に渝せず利に回らず

害に為さず故に興復を成し遂げ


(補足)

 以下AIによる概要によります。AIは平気でとんでもない間違いをしますけど、この解釈は大丈夫そうです。

『この文章は、南北朝時代の武将・楠木正成を称賛する「楠ノ碑」の碑文の一部です。忠孝を重んじ、智・仁・勇を兼ね備えた武将として、その武勇や人徳が称えられており、「天下を照らす日月のように麗しい天道に対し、忠孝を廃せば世は乱賊の時代となる」といった格言が記されています。 

碑文の冒頭部分: 「忠孝著乎天下日月麗乎天天地無 日月則晦蒙否塞人心廃忠孝則 乱賊相尋乾坤反覆」とあり、これは「忠孝が世に著しいように、天地には日月が輝いている。日月がなければ世は暗くなるが、人の心に忠孝がなくなれば乱賊がはびこり、天地がひっくり返る」というような意味合いになります。

楠木正成の人物像: 「余聞楠公諱 正或者忠勇節烈国士無双蒐其行事不可概見大抵公之用兵審強弱の勢於幾先決或敗之機於呼吸知人善任體士推誠是以諜無不中而戦無不克誓心天地金石不渝不為利回不為害状故能興復」と続きます。これは、「楠木正成公は、忠義勇節に優れた、国士無双の人物である。その行事を全て見尽くすことはできないが、兵法は強弱の形勢を瞬時に見抜き、敗れる機を呼吸のように知り、人にはよく従い、士を大切にする。ゆえに、いかなる策も外れず、いかなる戦いにも必ず勝った。心には天地金石の誓いを持ち、利にも害にも屈しなかった。だからこそ、幕府を興復することができた」と讃えられています。

湊川神社の「楠ノ碑」: 湊川神社の境内にある、徳川光圀が建立したとされる「楠ノ碑」は、正成公の功績を称える碑文が刻まれています。』

 なお大意はDeepL翻訳の直訳をそのままコピーしたものです。

 

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