P41 東京国立博物館蔵
(読み)
廿 日ハラ\/雪 霰 降ル爰 尓筑 前 若 松 舩 ハ
はつかはらはらゆきあられふるここにちくぜんわかまつふねは
百 石 積ミ能小舩 米 を積ミ外 尓能り合 ナ
ひゃっこくつみのこぶねこめをつみほかにのりあいな
シ舩 賃 四十 目古 キ蒲とん壱 貫 二百 ニて
しふなちんしじゅうめふるきふとんいっかんにひゃくにて
借り大 坂 迄 かり切 乗里出し个連ど瀬
かりおおさかまでかりきりのりだしけれどせ
戸口 潮 さし込ミ帆を十 分 尓張レとも舩ネ
とぐちしおさしこみほをじゅうぶんにはれどもふね
あと戻 里春る故 尓陸(ヲカ)へ上 り風呂尓者いり
あともどりするゆえに おか へあがりふろにはいり
舩 頭 と同 く何 ヤラ埒 もなき人 能家 ニ行
せんどうとおなじくなにやららちもなきひとのいえにゆく
雪 アラレ降 寒 し七 ツ時 比 又 舩 ニ能り彼(カ)能
ゆきあられふるさむしななつどきころまたふねにのり か の
借(カリ)り多るキタナキ蒲とんをかぶ里寝ルと
かり りたるきたなきふとんをかぶりねると
女 能声 ニて何 ヤラ物 云フ舩 頭 尓あれハ何 シヤ
おんなのこえにてなにやらものいうせんどうにあれはなんじゃ
(大意)
略
(補足)
「廿日」、天明9年1月20日。1789年2月14日
「四十目」、『㋐ 秤(はかり)で計った量。重さ。「―減り」㋑ 重さの単位。匁(もんめ)。「百―」』。『もんめ【匁】② 江戸時代,銀目の名。小判一両の60分の1。③ (「文目」と書く)銭を数える単位。銭一枚を一文目とした。文。 』。
「貫」、『② 銭(ぜに)を数える単位。一〇〇〇文(もん)を一貫とする。ただし,江戸時代には実際は九六〇文を,明治時代には一〇銭のことをいった。貫文』
大阪までの船を貸し切って40目、きたない蒲とんが壱貫二百とありますが、金額の比較が、よくわかりません。
「借リ」、どうみても「備」にみえます。

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