P27P28 国立国会図書館蔵
P27
(読み)
これ心 のゆるむ由へ也
これこころのゆるむゆへなり
此 志奈をも川てミ奈\/
このしなをもってみなみな
の心 を多め奈をす
のこころをためなおす
べしと何 可三 つ
べしとなにかみっつ
のものを
のものを
さづけ給ふ
さずけたまう
「こゝで
ここで
いち者゛ん
いちば ん
志川多り
しったり
ふり尓
ぶりに
ちんふん可んを
ちんぷんかんを
いひ多い
いいたい
事 ハ
ことは
山 本と
やまほど
あ連ど
あれど
うつ多ろうと
うつだろうと
思 川て
おもって
つまんでいふぞ
つまんでいうぞ
「ハイ\/
はいはい
かしこ
かしこ
まりの
まりの
とろゝ
とろろ
しるさ
しるさ
(大意)
これは心がゆるむためにおこる。この品物を用いて皆々の心を鍛え直すとよい」と、何か三つのものを授けてくださった。
「ここで一番知ったかぶりをして、チンプンカンプンの言いたいことは山ほどあるが、わけがわからんだろうから、かいつまんで言うぞ
「はいはい、かしこまりのとろろ汁さ
(補足)
「さづけ給ふ」、「給」のくずし字はくるくるっと二回螺旋をかく。
「うつ多ろうと」、ここの「うつ」を辞書で調べるも、どうもおもっている説明が見つかりませんでした。
「かしこまりのとろゝしるさ」、芭蕉の「梅 若菜 丸子の宿のとろろ汁」の「まりこ」と「かしこまり」の洒落。この頃、松尾芭蕉の復活があったとものの本にありました。
今年の正月は三日とろろを食べました。
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