下P2P3 東京都立図書館蔵
下P2
(読み)
とくこ奈らず
とくこならず
か奈らずと奈りの
かならずとなりの
者゛ゝ尓ひ起可へ
ば ばにひきかえ
志やうし起ふう
しょうじきふう
ふハ可づの多可らを
ふはかずのたからを
さづ可りまこと尓
さずかりまことに
志やうぜんの能そミ
しょうぜんののぞみ
多りて鳥 屋志やう
たりてとりやしょう
者゛いをやめいろは
ば いをやめいろは
づけのくらを
づけのくらを
多てゝ奈尓
たててなに
くら可らず
くらからず
くらし个る可゛
くらしけるが
(大意)
(論語に)「徳は孤ならず必ず隣あり」とあるように、隣の婆にひきかえ、
正直夫婦はたくさんの宝物をさずかり、この世の望みをすべてかなえることができ、
鳥屋商売をやめ、いろは付けの蔵を建てて、
何不自由なく暮らしました。しかし
(補足)
論語里仁第四之二五「子曰德不孤必有鄰」、仁徳のある人は孤立することなく必ず隣に理解者が有る。
相変わらず「と」と「こ」がまぎらわしいのですが、読めても意味がよくわからないとなおさらです。
「鳥」のくずし字が変体仮名「多」(た)にもみえてしまいます。
大金持ちになったので居間は広々してとても豪華ですが質素です。爺さんは火鉢に暖かそうな座布団を敷いていますが、善人の婆さんは何もなし。正直爺さんそんなことでいいのですか!
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