2022年11月26日土曜日

さ留かに合戦(堤吉兵衛) その4

P2 国立国会図書館蔵

P2P3

(読み)

てい多る可゛ひ

ていたるが ひ


ましに□

ましに


□ゑ多゛者志

 えだ はし


げり多く

げりたく


さん尓

さんに


可き☓

かき


☓な

 な


るを

るを


きの

きの


(大意)

(楽しん)でいましたが

日増しに、枝が茂りたくさんの柿がなるのを

木の(したに)


(補足)

 右下の文章からはじまり上段へ続きます。

柿の実が花のようにみえて、花札にしたくなるような構図です。猿の着物の黄色の縦縞が色合いとしてはわずかですが、全体を締めています。

「ゑ多゛者志」、パッとみ、初見ではて?と悩みます。

「ひましに」「多くさん尓」、平仮名「に」の出番も多くなってます。この変体仮名「尓」は英語筆記体小文字「y」とほとんど同じかたち。

 

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