P10 国立国会図書館蔵
(読み)
このむまハ三 七
このむまはさんしち
のぶた可ゞつれて
のぶたかがつれて
由きそう奈り
ゆきそうなり
者るごまハ
はつごまは
めで多いもの
めでたいもの
たといゝます
だといいます
價 二銭
あたいにせん
御届明治廿年二月廿一日
日本橋区吉川町五バンチ
編輯兼出版人 堤 吉兵エ
(大意)
この馬は三七
信孝がつれて
ゆきそうです
春駒は
めでたいもの
だといいます
(補足)
三七はなんだろうと調べてみると、「織田信孝、通称三七(さんしち)または三七郎」のことだろうとわかりました。信長の息子です。どうしてこの張り子の馬を信孝が連れてゆきそうなのかを調べましたがわかりませんでした。
馬の鞍に「全壬駒」のように読めるものをまいていますが、これも不明です。
車付きのは武者姿の子どもを乗せて引っ張ったりして遊んだのでしょうか。上のはかぶっておどったのでしょう。上手に描けています。
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