P16後半 国立国会図書館蔵
(読み)
ミ多くおもふ尓
みたくおもうに
多゛ん\/もちおもり可゛
だ んだんもちおもりが
してつゞらの飛も
してつづらのひも
きれ个れバ
きれければ
奈可よりハいるい
なかよりはいるい
いぎやうの
いぎょうの
者゛けもの
ば けもの
出る
でる
(大意)
見たくなりましたが
だんだん、持っているうちに重たくなり
葛籠の紐が切れてしまい
なかより、異類異形の
化け物が出てきました。
(補足)
「もちおもり可゛」、読むことはできたのですが、意味がピンときません。辞書で調べるとちゃんと「持ち重り」(持っているうちに次第に重く感じること)がありました。お恥ずかしい。
けんどんばばあの恐れおののくシワ顔のほうが怖い。ババアや化け物たちの髪の毛の一本一本を掘る彫師はたいしたものだとおもうのですが、これくらいどうというこはないのでしょう、きっと。
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