P15後半 国立国会図書館蔵
(読み)
もちまいの
もちまいの
可ん志やく
かんしゃく
おこり多いつい
おこり????
?くを奈らべ个る由へ
??をならべけるゆえ
春ゞめどもきもをつぶし
すずめどおきもをつぶし
おもひつづらをあ多へそう\/
おもいつづらをあたえそうそう
おい多゛し可へし个る
おいだ しかえしける
「こん奈もの可゛
こんなものが
くら王れるもの可
くらわれるものか
おもいれ可年の多んと阿るつゞらを
おもいれかねのたんとあるつづらを
者やくよこせ
はやくよこせ
ヲや\/
おやおや
チウ\/\/
ちゅちゅちゅ
(大意)
持ち前の癇癪をおこし
わがままをいい並べるので
スズメどもは肝をつぶし
重い葛籠を与えて早々に
追い出し、帰しました。
「こんなものが食うことができるか。たっぷり金がた〜んと入った葛籠を
はやくよこせ。
おやおや
ちゅちゅちゅ
(補足)
「おこり?????くを」、わかりません。
「そう\/」、なかなか読めませんでした。
「おい多゛し」、「お」が「奈」に見え、また「多゛し」のところも判別しにくく、苦労しました。
「可へし个る」、「へし」が難しい。
「おもいれ」は辞書に副詞で『思う存分に。「湯でも―飲みなせえ」〈滑稽本・東海道中膝栗毛•2〉』とありましたが、どうも自信がありません。
酔っ払った欲深ババアの目が座り脚をかかえあげとぐろを巻きからだが傾いでいる様がいいですね。わがまま言い放題のだみ声が聞こえてきそう。
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