P7後半 国立国会図書館蔵
(読み)
あるき个る尓阿る
あるきけるにある
山 道 尓て春ゞめ
やまみちにてすずめ
尓で阿いこれハ\/
にであいこれはこれは
おふ多りさ満ど
おふたりさまど
ちらへときけバ
ちらへときけば
志多きり春ゞめ
したきりすずめ
「己 ハ
おのれは
多゛へ
だ へ
奈
な
おきやく
おきゃく
さま
さま
とちらへ
どちらへ
おいで
おいで
奈
な
さりま春
さります
いつも
いつも
お王
おわ
可ふ
こう
ごさり
ござり
ま春
ます
(大意)
(たずね)歩いていると
ある山道でスズメに出会いました。
「これはこれは
お二人様
どちらへ」と聞けば
舌切雀(の宿)
「???
お客様
どちらへおいで
なさります
いつも
お若くて
いらっしゃいます
(補足)
「おふ多りさ満ど」、変体仮名「多」(た)がわかりにくい。
「己ハ多゛へ奈おきやく」、「己」(おのれ)だとおもうのですけど、その次がわかりません。「おきやく」もあっているかどうか?「これはだんな、おきゃく」様としても意味が変。
スズメの身振り手振りがいいです。特に右手がいい感じ。
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