P7前半 国立国会図書館蔵
(読み)
せ うぢき志゛ゝいおやこ
しょうじきじ じいおやこ
ハ春ゞめ志多をきられ
はすすめしたをきられ
そのまゝきへ志れ
そのままきえしれ
ざり个れバふびん尓
ざりければふびんに
おもひ春ミ可を
おもいすみかを
多づ袮んと
たずねんと
おやこづれ尓て
おやこずれにて
多び志多く奈し
たびしたくなし
志多きり春ゞめ
したきりすずめ
おやどハどこ多゛
おやどはどこだ
チヨツ\/ \/ と多づ年
ちょっちょっちょっとたずね
(大意)
正直じじい親子は
舌を切られたスズメは
そのままいなくなってわからなくなってしまったので
かわいそうにおもわれ
すみかを訪ねようと
親子連れで
旅支度をしました。
舌切雀
お宿はどこだ
ちょっちょっちょっ、と訪ね
(歩いていると)
(補足)
小さめの字で、一文字一文字の大きさもまばらで、さらにカスレており読むのに難儀しました。と自分の読解力のなさを脇において不平不満だらけであります。
「せうぢき志゛ゝいおやとハ」、「おやどはどこだ」があたまに染み込んでいて、これでは意味がおかしくてつうじません。この6行さきに「おやこづれ尓て」とあり、読み間違いに気づいた次第でお恥ずかしい。「こ」が「と」に見えなくもないと言い訳させてもらいます。
「そのまゝきへ志れ」、この箇所もなかなかわからなかった。「きへ」を「中らへ」or「中らく」と読んで意味がやはり変。前後を何度も読んでみるとその前の行に「きられ」と「き」があって、「中ら」と見えたのは「き」とわかりました。いやいやほんとにお恥ずかしい。
「おもひ春ミ可を」、「春ミ可」を判読するのも時間がかかりました。「春」の上に●がありわかりずらい。
「多づ袮んと」、「多」の曲がり部分がかすれていて見えませんが、文意からわかります。
このあとも読むのに苦労します。
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