P25 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
周防 の大 蝦 蟆
春おうのお本可゛ま
すおうのおおが ま
周防 国 の山 奥 尓年 ふるき
春於うのく尓 やまをく とし
すおうのくにのやまおくにとしふるき
蝦 蟆ありて常 尓蛇 をとりて
可゛ま つ年 へび
が まありてつねにへびをとりて
食 と奈須
しよく
しょくとなす
(大意)
周防の大蝦蟆
周防の国の山奥に年をとった
がまがいて、常に蛇をとって
食べている。
(補足)
絵で見ると、立って歩くとありましたがこれは大きなガマガエルではなく、大きながま怪人です。単純に大きな蝦蟆よりもこちらのほうが何倍も不気味で怖い。立派な槍ももっているし・・・
「とりて」、「と」の2画目の出だしが流れているからでしょうか、「8」のようにもみえます。しかし、次行の「食と」の「と」はふつうの「と」。
次回から「桃山人夜話巻二」になります。
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