P23後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
袮ぶとりハ必 大 い
可奈ら須゛於本
ねぶとりはかならず おおい
びきを可きて色 け奈く毛のごと尓徒けてさう\゛/し
いろ
びきをかきていろけなくものごとにつけてさうぞ うし
个れバ愛 想 尽 る奈り袮ざうの阿しき女 ハ是 も変 化
あ以さうつく をん奈 これ へんげ
ければあいそうつくるなりねぞうのあしきおんなはこれもへんげ
のひとつ奈り奥 州 ニて袮ざう阿しき越寝肥 と云 也
をう志う 袮ぶとり いふ
のひとつなりおうしゅうにてねぞうあしきをねぶとりというなり
(大意)
寝肥の女は必ず大いびきを
かき色気がなく、何事につけても雑で騒々しい
ので、愛想が尽きてしまう。寝相の悪い女はこれも化け物のうち
のひとつである。奥州では寝相の悪いことを寝肥というのである。
(補足)
寝相の悪い男のことを何ひとつふれてないのが玉に瑕。寝相悪くいびきの轟音と寝返りの動きの激しさで、朝目覚めたら家が壊れていたという噺もあったとか・・・
「必」の振り仮名「ら」がわかりにくいけどちゃんとあります。
「毛のごと尓徒けて」、変体仮名「徒」(つ)は変体仮名「津」(つ)ににてます。
「尽る」、「る」は小さい「◯」のよう。
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