2021年8月5日木曜日

豆本 新版狐の嫁入 その4

P3

(読み)

この本??可

この???


じ尓て見そ

じにてみそ


め多る可起゛やの

めたるかぎやの


(大意)

この??にて

見初めた鍵屋の

(補足)

 お恥ずかしい、一行目がわかりません。うーん、ちとくやしい。

いかにも若旦那らしいたたずまい。長椅子に腰掛け脚を組んで、片方の草履は足元へそのまま、いやがおうにも目立ちます。小粋なんでしょう。おつきの小僧は傘を背負って、照れています。若旦那がデレデレでしょうがねぇなぁと・・・赤い提灯には「稲荷大明神」とあって、下部がやけに立派です。すだれもきれい。

P2P3見開き

 このような場面の鉄則ですが、二人の視線はバチバチッとぶつかってますし、下女までそうなっています。そうなってないのは小僧だけ。小僧の着物の色柄と傘をさす下女のそれとがおなじ色合いになっています。


 

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