2021年8月9日月曜日

豆本 新版狐の嫁入 その8

P8

(読み)

さてあづ起めしあん可゛

さてあずきめしあんが


奈可多り尓て多満や

なかだちにてたまや


可起゛やのそう多゛ん

かぎ やのそうだ ん


とゝのひ个れバひを

ととのいければひを


ゑらび天ゆひ

えらびてゆい


のうをとり

のうをとり


可王し春ミ

わかしすみ


「せう志う者゛ん

 せいしょうばん


ざい者゛ん\/ぜい

ざいば んばんざい


「あひおひの

 あいおひの


まつこそ

まつこそ


めで多

めでた


可り

かり


ける

ける

(大意)

さて、小豆飯庵が仲人となって

玉屋と鍵屋の相談がまとまったので

日を選び結納の取り交わし

が終わりました。

「斉唱万歳万々歳

「相生の松こそ

めでたいことなのです

(補足)

 前頁は結納の挨拶、この頁はもう婚礼の様子です。

「せう志う」が悩みましたが、「万歳斉唱」の「斉唱」だろうとおもいます。

「ゑらび天」、変体仮名「天」(て)はよくでてきます。

「相生の松」、仲のよい夫婦のたとえ。

 

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