2021年8月4日水曜日

豆本 新版狐の嫁入 その3

P2

(読み)

可起゛やふくへもん可゛む春

かぎ やふくえもんが むす


めお志ろを本やうの□

めおしろをほようの


□多めげじ与をつけ

 ためげじょをつけ


これもい奈りへまうて

これもいなりへまうて


ける

ける


「もし今 あいまし

「もしいまあいまし


多ハ多満やの

たはたまやの


王可多゛ん奈奈ん

わかだ んななん


と与い

とよい


おとこ

おとこ


でござ

でござ


りま須

ります


(大意)

鍵屋福右衛門の娘、

おしろを保養のため

下女をつけて

こちらもまた稲荷へお参りしました。

「もし、今会いましたのは

玉屋の若旦那ですよ、

なんと男ぶりのよいことで

ございましょう

(補足)

 きれいな絵です。雨が降ろうとふるまいと傘は必需品。もちろんお付きの下女が差し掛けています。下女は下女らしい身なり、娘のほうは江戸紫と一張羅、頭には赤いリボン?

 そばに二羽の鳥は鳩でしょうけど、ちょっと不格好、鳥を描くのは苦手な様子です。

文章に難しいところはなさそうです。

 

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