2020年3月1日日曜日

小学必携體操圖解 その18




 P.11

(読み)
第三教 脚の運動
だいさんきょう きゃくのうんどう

一 雙脚向前屈伸
いち せききゃくきょうせんくっしん

か多あし尓とゞまり
かたあしにとどまり

か多(あし)をまへゝのバしま多ひざ
かた あし をまえへのばしまたひざ

よりおることづのごとし
よりおることずのごとし

二 同向後屈伸
に どうきょうごくっしん

うしろへ奈須べし
うしろへなすべし

三 雙脚囬環
さん せききゃくかんかい

か多阿しをまハ春
かたあしをまわす


(大意)
第三教 脚の運動

一 雙脚向前屈伸
片足にとどまり
片足を前へ伸ばし、また膝
より折ること図のごとし

二 同向後屈伸
後ろへ行う

三 雙脚環囬
片足を回す


(補足)
腕(臂)の運動から脚の運動に入りました。

「か多(あし)をまへゝのバしま多ひざ」、本文では「か多く」とあり「く」のように見えるところがわかりません。

「おること」、「る」と「こ」が重なってます。
「づのごとし」、「ごと」は合字。「より」が「ゟ」と表記されるのと同様です。

「カンカイ」を「囬環」と誤記してます。
ここでは「か多阿し」、一のところでは「か多あし」、明治7年ではまだ強力に読み書きの記述が統一されてませんでした。



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