P.13
(読み)
ろく ちょくりつしんきゃくちゅうちょうんどう
ふミつけかゝとをつくこと奈く
ふみつけかかとをつくことなく
かハるゞ そのバ尓かけあしの
かわるがわるそのばにかけあしの
うんどうをする奈りひぢハ
うんどうをするなりひじは
あしと阿しのてう し尓志多可゛ふ
あしとあしのちょうしにしたが う
べし
べし
六 直立伸脚躊躇運動
てあしをのバしまへとおなじ
てあしをのばしまえとおなじ
うんどう春べし
うんどうすべし
七 後方曲脚躊躇運動
しち こうほうきょくきゃくちゅうちょうんどう
ひざを
ひざを
(大意)
六 直立伸脚躊躇運動
踏みつけ、かかとをつくことなく
かわるがわるその場で駆け足の
運動をする。肘(ひじ)は
脚と脚の調子に従うこと
七 後方曲脚躊躇運動
手足を伸ばし前と同じ運動をする
(補足)
「かかとをつけることなく」と説明文通りに正確に図が描かれています。
現在のような走り方やあるき方が海外から入ってくる前は、ナンバ走り・歩きをしていたと言われます。
右手が前に出ると右腰(右足)もそれにならって前に出し、左も同様の歩き方走り方をする動きです。現在の動きとは全く逆です。
「肘は脚と脚の調子に従う」とあって、この少年の図を見ると、左足が上がっているときには左手を引いていますから、現在のような動きになっています。ナンバ歩きの動きではありません。
「あしと阿しの」、同じ「あ」なのに後の方は変体仮名「阿」です。使い分けている意味があるなら知りたいところです。
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