2020年3月25日水曜日

豆本 桃太郎噺 その6




 P.4

(読み)
○可ゝり个る
 かかりける

奈本ま多
なおまた

お多いき奈
おたいきな

可゛らきミ
がらきみ

多゛んご
だんご

を多く
をたく

さん
さん

こし
こし

らい
らい

く連よと
くれよと

いふ由へ
いうゆえ

そのゐ尓
そのいに

ま可せ[次へ]
まかせ


(大意)
かかりました。さらに、お手間をおかけするが
黍団子をたくさんこしらえてくれと言うので
その願いどおり


(補足)
上段○印から下段○印へつながりますは、頁をまたぐときは[次へ][つづき]と区別しているようです。

「お多いき」、「お大儀」。
「きミ多゛んご」、「ん」が「れ」にみえますが、変体仮名「无」(ん)を調べてもこのような形は見つかりません。

「く連よと」、「と」の一画目の「丶」がありません。


 P3P4見開きです。



 桃太郎の後ろの、弓矢の的みたいな紅白の丸いのは何でしょう?
頁をまたいで、桃が割れているさま。両頁を中位に閉じていると桃太郎は見えず、大きく開いてパカっと桃が割れて目に飛び込んでくる、今で言う飛び出す絵本の効果もねらったのでしょうか。



0 件のコメント:

コメントを投稿