P.5
(読み)
[つゝき]多゛んごを
[つづき]だ んごを
こしらいやり
こしらいやり
个連バそ
ければそ
連を
れを
多づ
たづ
さへ可ど
さえかど
いでを
いでを
奈し个る
なしける
ミち尓ていぬ
みちにていぬ
さるきじき多り
さるきじきたり
「もゝ太郎 さんどこへ
「ももたろうさんどこへ
おいでゞおざりま春
おいででおざります
(大意)
団子をこしらえてやったところ、
それを持って家を出発しました。
途中、犬猿雉が来て
「桃太郎さんどこへ出かけるので
ございましょうか」
と問いかけました。
(補足)
「こしらいやり」、「や」の変体仮名「也」ですが、「ゆ」に見えてしまいます。
「个連バそ連を」、変体仮名「个」(け)。変体仮名「連」(れ)。
「可どいで」、現在は門出(かどで)。人世の門出を祝うなど。
「ミち尓て」、「尓」がアルファベット筆記体の「y」に似てます。
”「”が使われているのは、今まで見てきた豆本で、ここがはじめてです。
ジジババでセッセと黍団子を作るの図です。
石臼があり、また手に湿り気を与える水桶もきちんと描かれています。
きびだんごは大きなこね鉢に沢山あります。
この頁の背景も前頁とおなじで辛子色。
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