2020年3月30日月曜日

豆本 桃太郎噺 その11




 P.8 下段

(読み)
△い可りさんゞ
 いかりさんざん

尓のゝ志り
にののしり

个連バもゝ
ければもも

太郎 も
たろうも

こらへ
こらえ

可年
かね

いし
いし

もん
もん




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(大意)
怒り、散々にののしりました。
桃太郎はこらえきれずに
石門を


(補足)
「个連バ」(ければ)、この言い回しは、おなじ表現ですでに何度も出てきました。

「も」の変体仮名「毛」が2種類でてきてます。



「个連バもゝ」と「いしもん」の「も」は画像の右側、なかなか読みにくく、
「太郎も」の「も」は左側になり、こちらは現在の「も」と同じなのですぐわかります。

「可年」、「年」(ね)は古文書などでは、ほとんど○のようになります。


P7P8見開き。



 見開きでこの場面をながめると、お供にならんとする3匹の視線は黍団子に向いているかとおもいきや、ちゃんと桃太郎の視線と交わっています。


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