P.25
(読み)
第五教 全身の運動
だいごきょう ぜんしんのうんどう
ひやう(ひよう)
一 飛揚
とびあがり
二三 どてをふりつまさきをげきしてを
にさんどてをふりつまさきをげきしてを
あげ奈可゛らとびあ可゛りく多゛ると起ハ
あげなが らとびあが りくだ るときは
つまさきをち尓つけて可可゛ミ奈可゛ら
つまさきをちにつけてかが みなが ら
と満るべし
とまるべし
(大意)
第五教 全身の運動
一 飛揚
2,3度手を振りつま先で力いっぱい蹴って、手を
あげながら飛び上がる。下るときは
つま先を地につけて屈(かが)みながら
止まる。
(補足)
これまた上手な動作の図です。空中の飛び上がっている姿勢が跳躍感にあふれてます。
着地する瞬間も両腕をギュッと締めて呼吸をはいている様子がつたわります。
話が飛びますが、昨(2019)年、暮れに鎌倉時代藤原定家筆なる源氏物語若紫の写本が発見されました。
写本は「わらはやみにわづらひたまひて」から始まってます。
変体仮名で表記すると「わらハやミにわ須らひ堂まひて」でしょうか。
わたしがウ~ンとうなるのは平安時代鎌倉時代から「ハ」や「ミ」がずっと明治時代まで変わらずに使われ続けてきたことです。別段他の平仮名が同じように使われているから驚くことにあたらないかもしれません。明治時代から学校教育で現代仮名遣いに改め始められ、この「ハ」「ミ」の表記はなくなってしまったのでいっそう目立つのかもしれません。
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