2020年3月20日金曜日

豆本 桃太郎噺 その1




 表紙

(読み)
村井静馬 著
むらいしずま ちょ

桃太郎噺
ももたろうばなし


(大意)



(補足)
 今回からは豆本「桃太郎噺」です。やく12回を予定してます。

出版は明治9年10月5日(1876年)。
村井静馬は浮世絵師で歌川房種(うたがわふさたね)です。

表紙は錦絵摺りで歌舞伎のひと場面のよう、桃太郎は隈取をした若衆姿、鉄棒を振り上げ鬼をこらしめているの図。
桃太郎の左手の4本の指が力を込めて鬼の左腕を握りしめ、反りかえってます。

主役の桃太郎より、鬼が好き。
鬼の渦巻く頭髪、眉のあたりが引きつって悔しそうに恨めしく見上げる眼、うめき声が聞こえてきそうなさけた口、首周りからは押さえつけられながらも憤怒の炎が飛び散っているようです。

「噺」の「口」偏の下に「フ」のようにみえるのは、旁の「新」の「木」の左側です。


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