P.22 最初〜4行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
一 金 弐千 両 鳥 居 源 左衛門
ひとつ きんにせんりょう とりい げんざえもん
小殿 伴 次郎
こどの はんじろう
秋 津 幸 次郎
あきず こうじろう
外 二質 物 者返 し可遣 候、 新 立 滝 之助
ほかにしちものはかえしつかわすべきそうろう、 しんだて たきのすけ
証 文 金 者質 物 振 合 柏 屋 代 八
しょうもんきんはしちものふりあい かしわや だいはち
是 ハロ 上 二而申 、是 へ書 二不及
これはこうじょうにてもうし、これへしょにおよばず
(大意)
ひとつ 金二千両 を施金する。
他に質物は返すようにする。
証文の金額は質物とのつり合いによる。
これらのことは口頭で伝え、書面にはしない。
鳥居源左衛門
小殿判次郎
秋津幸次郎
新立瀧之助
柏屋代八
(補足)
五人の連名で施金などをすることになり、書面におこし、交渉を始めます。
「金」の字は、何度見ても「合」に見えてしまいます。
「可遣候」、3文字セットで覚えたほうが簡単です。
「質」、「斤」「斤」の左側がいつも気になります。
「振合」、この後も何度か出てきます。割合・都合・状況・他とのつり合いなどの意味ですが、ここでは兼ね合いといった感じでしょうか。
5人の名前の中ではやはり「鳥」が一番特徴的です。
0 件のコメント:
コメントを投稿