2019年1月12日土曜日

変事出来二付心得覚記 その58




 P.19 最初〜4行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
施し、承知事ならば手筆
ほどこし、しょうちことならばしゅひつ

二而書付致し、印形致渡べしと
にてかきつけいたし、いんぎょういたしわたすべしと

申事二付、取極り候様子
もうすことにつき、とりきまりそうろうようす


(大意)
施し、承知したのならば自筆
にて書面に書きあらわし押印して渡せと
述べるので、そのように決定した様子である。


(補足)
 P.14の3行目から字下げしてあるのはここまでとなってます。
今ひとつ、字下げした意味がよくわかりません。その部分の内容は村役人たちが集まり騒動を振り返り今後の対応をどうするかということになろうかとおもいます。
源左衛門さんの個人的な見方や意見とは異なる部分になるからということもあるに違いありません。
それでも、うーん・・・。

「施し」、前後の文章の意味がわからないと読めません。
「奈ら者゛」(ならば)、変体仮名。
「手筆」、「筆」が難しい。

「書付」、「書」のくずし字はいくつもありわかりにくが、この字は高層ビルのようです。
「印形」、「印」はかたちで覚える。横並びの部品が、上下になる。似たようなくずし方に「仰」があります。

「極り」、旁のくずし方に注意。

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