P.20 最初〜4行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
上 名栗 村 も急 き早 々 認 メ、
かみなぐらむらもいそぎそうそうしたため、
一 同 二而久林 江持 出ス遍しと急 き
いちどうにてくばやしへもちだすべしといそぎ
申 事 二付 、滝 之助 殿 申 様 、何 程 と
もうすことにつき、たきのすけどのもうすさま、なにほどと
割 合 を附 可申出 と申 聞 セ
わりあいをつけもうしだすべくともうしきかせ、
(大意)
上名栗村でも急いで(施しの内容を文章に)したため
一同で久林へもってゆくべきであること至急だと
言うことになった。滝之助殿は、どれくらいの
割合で提示したらよいのか説明された。
(補足)
この頁は前の頁と筆跡の雰囲気が変わりました。
筆を新しくしただけなのかもしれません。
それにしても読みやすくきれいな字です。
「認」、「言」+「忍」なのだが、当時のくずし字の流儀通り、「心」が全体の下部(脚)に位置してます。
「聞」、久しぶりに出てきました。「門」が上部に、「耳」が「夕」or「又」みたいにして下部へ。
「様」は超頻出です。くずし字はたくさん種類があるようですが、この覚記ではほとんど変化はなくここにあるような字体です。
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