P.18 8〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
若 違変 申 者 ハ村 方 二而打 毀 と
もしいへんもうすものはむらかたにてうちこわすと
申 して、川 又 江参 り安 兵衛殿 へ
もうして、かわまたへまいりやすべえどのへ
掛 合 、是 ゟ 段々 小沢 迄 掛 合 、
かけあい、これよりだんだんおざわまでかけあい、
依之 安 兵衛殿 米 四 拾 俵 ・同
これによってやすべえどのこめよんじゅっぴょう・どう
金 左衛門 米 四 拾 俵 申付 、
きんざえもんこめよんじゅっぴょうもうしつけ、
都合 両 人 二而米 八 拾 俵 村 江
つごうりょうにんにてこめはちじゅっぴょうむらへ
(大意)
もし約束を守らない者は村民が打ち壊すと
言って、川又の安兵衛殿と
交渉し、それから南へ下って小沢で交渉した。
この交渉によって安兵衛殿は米40俵、同じく
金左衛門米40俵ときまり、
あわせて両人で米80俵を村へ
(補足)
川又、鍛冶屋橋から南へ少し下ったところ、龍泉寺付近。
小沢、さらにずっと南へ下った延命寺付近、そのまま山道を進むと小沢峠。
「違変」、契約・約束にそむくこと。「変」のくずし字が難しい。
「依之」(これによりて、これによって)
「米」がここから3度出てくる。よく知った字だが、どうしても3画目までが「艹」に見えてしまう。
「両人」、この「両」は巾が細身で分かりづらい。
「而」(て)「江」(へ)「登」(と)「与」(と)など助詞が頻繁にでてきます。
「江」(へ)と「登」(と)の区別が要注意です。
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