2019年1月9日水曜日

変事出来二付心得覚記 その55




 P.17 10行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
此 者 弐 人黨 取りと相 見へ申  候
このものふたりとうどりとあいみえもうしそうろう

下 名栗 村 共 談 事之上 、其 御村 方 江
しもなぐりむらどもだんじのうえ、そのおむらかたへ

明日二も罷  出御談 事を請、
あすにもまかれでごだんぎをこい


(大意)
この二人が首謀者だろうと申しておりました。

 下名栗村の村民たちで相談の上、その村役人たちへ
明日にでも届け出てご判断を仰ぎ、


(補足)
「黨」、「党」の旧字体。周りに比べて大きい。
「弐人」(ふたり)、「弐」のくずし字が前行に出ている「哉」に似てます。

「其御村方江」、行末に字を小さくして詰め込むなら、前行で空白をあけなければとくだらぬことを考えてしまいます。

「明日」、「明」の旁「月」のくずし字が重要です。
「請」、頻出ですが読みづらい。


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