P.19 楮苧煮多記の圖 6行目まで
(読み)
楮 苧煮多記の圖
そゝ里尓多起のづ
右 の古゛とく製 せしを釜の
みぎのご とくせいせしを可まの
中 へ入 かく能ごとき
奈可へいれ、かくのごとき
棒 二本 こしらへ
本゛うにほんこしらえ
立 類 根本 ハ楮 苧尓て
たてる。袮もとは可うそにて
留 る也 その上 へ蕎麦温
とまるなり。そのうえへそばう
鈍 奈どをゆで流ごとく 画図
どんなどをゆでるごとく、ゑづ
(大意)
楮苧煮炊きの図
前頁で説明したように作った楮苧の皮を釜の
中に入れ、図のような棒二本をこしらえて
釜の中に立てる。棒の根本は楮苧の皮(の隙間に押し込ん)で
固定される。その上から蕎麦や饂飩などを茹でるときと同じように、図
(補足)
釜の大きさは二尺六寸、二尺七寸(約78cm、81cm)なのでかなり大きい釜です。
棒の大きさが記されていませんが、図をよく見ると鬼の角のようなものが2本突き出しているのがわかります。なのでけっこう大きな長さのある棒ということになります。
以前に「楮苧むしの図」がありました。このときは楮苧の棒を釜に入れて皮をむきやすくするために煮たのでした。
「棒」の旁が、「本」のくずし字と似てるが、よく見るとちょっと違います。
「留」の上半分が「ツ」に見えます。異体字「畄」なのでしょうか。
文中の「図」のフォントがありません。「日」+「労」のように見えなくもありません。
仕事をする御婦人、ちゃんと草履を履いて表情は楽しそう♪
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