P.18 同阿く多゛しの圖の上半分
(読み)
同 阿く多゛しの圖
どうあくだ しのづ
さる皮 商 ひ
さる可ハあき奈い
木可ハとも云
きかわともいう
かけ目十 〆 目
かけめじっかんめ
代 銀 十 二匁 位
だいぎんじゅうにもんめくらひ
高 下もあり
こうげもあり
所 に天春記
ところにてすき
あまり防 州
あまり本うしう
岩 国 藝 州 領
いハくにげいしう連う
尾形 大 竹 へ運
を可゛多おおたけへうん
送 し商 ふなり
そうしあきのふなり
(大意)
同アク出しの図
ちり紙の原料の「さる皮」の商いについて。
「さる皮」は「木かわ」ともいう。
重さ十貫目の代銀は十二匁くらいだが、上下することもある。
ここで漉いて余ってしまったものは
周防国の岩国、広島藩領の尾形・大竹へ運送し商う。
(補足)
見出し、「阝」+「可」なので「阿」、偏が悩む。
「銀」「高」「所」、どれも頻出で、慣れてきたはずです。
「領」=「令」+「頁」ですが、最初はすぐに読めませんでした。
「分」のくずし字は、「彡」+「丶」ですが、「令」のくずし字はは手強い。
運送し商うのですが、それについてはずっとあと最後の方に出てきます。
なんせ、まだ紙の「か」の字にもなってません。
水仕事を裸足でしている、手はあかぎれするだろうけど、足は何ていうのだろう。
冷たくて大変だ。
左下の、漬物石みたいなの、犬がふてくされて突っ伏しているように見えてしまう。
そんなことないか。
0 件のコメント:
コメントを投稿