P.14 楮苧皮干之図の下半分
(読み)
くゝりめをあバ記
くくりめをあばき
よく干春べし
よく本すべし
其 後 五貫 目づゝ掛
そのゝちごかんめづつ可け
改 め把 丹春流
あら多め多者゛にする
よう可ハい多
ようかわいた
こ袮多所 越
こねたところを
とひて本そふ
といてほそう
(大意)
束にしてまとめてあるところを広げ、必ずよく干すこと。
その後、5貫目ずつ量り、また、束にする。
(補足)
図では竿にかけ広げているところですが、その束の下がくくられたままになってます。
当然そのあたりの乾きは悪くなります。説明文ではその部分を広げてよく乾かせと説いていますが
その図がありません。もしかしたら理解が間違っているのかもしれません。
話し言葉の部分でも「こねたところをといてほそう」とあるとおり、
「こねた(束ねた)ところをといて(ばらして)」ですから、あってるとおもいますが、うーん。
左側の作業している御婦人の左手が、文章の説明にある通り、
「女の片手ににぎる程」となって、楮苧を束にしています。
「五貫目づゝ」の「づゝ」が判別しにくい。
「把丹春流」、たばにする。「丹春流」変体仮名の連続。
慣れればスラスラ読めます、読める、読みたい。
「所」のくずし字は頻出。「不」と間違えないようにする。
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