2018年9月23日日曜日

紙漉重宝記 その44




P.18 同阿く多゛しの圖の下半分5行目〜最後まで


(読み)
於さへ
おさえ

石 越置  雫  を取 と
いしををき、志づくをとると

志流遍゛し
しるべ し

夫 より
それより

左の釜 尓て煮 類也
さの可まにてにるなり

けづりし実
けずりしミ

をそゝ里といふ
をそそりという

袮バりけ奈起
ねばりけなき

やう尓阿らふなり
ようにあらうなり


(大意)
重しの石を乗せて水分を取る。
その後、この次のP19の図のような釜で煮る。
削り取ったあとの白皮の部分を「そそり」という。
粘り気がなくなるまでよく洗う。


(補足)
「左」の「エ」が「巳」になってます。
「右の」となると、すでに記した右側の行にある事柄ですが
「左の」では、この後述べる事柄だったり、この後に書かれている左側の行の内容になります。

いくつも変体仮名がでてきますが、だいたい読めるはずです。

Reports on the manufacture of paper in Japan
8_Expressing the sap



 言葉を失う出来栄えです。
もう今にも柄杓を持ちながらその場に倒れそうなくらい頬もこけ疲れ切ってそう。
柄杓の柄も描いてないな。
文句ばっかですが、それにしてもねぇ・・・。


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