2025年12月1日月曜日

江漢西遊日記六 その59

P69 東京国立博物館蔵

P70

(読み)

箕山(キサン)

   きさん


瀑布(タキ)

   たき


正  面 ヨリ見テ

しょうめんよりみて


能キ瀧

よきたき


ナリ

なり


不動

ふどう


茶 屋

ちゃや

P70

勝 尾 寺観 音

かつおおじかんのん


札 所 なり

ふだしょなり


大 坂 へ五里

おおさかへごり

(大意)

(補足)

「不動」、『箕面山 瀧安寺』のHPに「14. 箕⾯⼤滝Mino-o Falls」があります。 

 説明文に『役⾏者お悟りの聖地。江⼾期までは当寺の境内として、滝壺の側に不動堂が建てられていた。現在は⼤阪府営「明治の森箕⾯国定公園」内にあり、⽇本の滝百選のひとつに選ばれている』、とあって、写真の観光客がいるあたりに不動や茶屋があったのでしょう。

 勝尾寺の手前の起伏が大きく描かれているは文中の「山上より望ム尓山なし平地尓見へ山を下レハ皆山路なり」を表現したものでしょうか。山門が子どもが描いたような稚拙さがあって、これも江漢の特徴かもしれません。


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