P2P3 個人蔵
(読み)
his wife were very discreet. Never
in the day time nor even at night
did they venture into the parlor
or kitchen, and so they lived in
tranquility free from danger of
meeting the cat. Their only son
Fukutaro also was of a gentle
disposition. When he was old
enough to take a wife, his parents
concluded to get him one, transfer
their property to him, and seek
retirement. Fortunately, one of
their relatives named Chudayu had
(大意)
(カネモチと)妻はとても思慮深い慎重な夫婦でした。
日中はおろか夜でさえも台所を出歩きうろつくなどということは決してなく
とても静かに生活していたために猫と出会う危険の心配はありませんでした。
夫婦の一人息子福太郎もまた優しい性格でした。
息子が妻を迎えるによい年頃になり、両親は息子に妻をめとらせ、家督を息子に継がせ、夫婦は隠居することとしました。
幸運なことに、親類のひとりである忠太夫に
(補足)
ふすまを少し開けてのぞいているのは、きっと娘のハツカ。自分のことなのでドキドキ。
左の扇子を手にしている方が仲人さんで、右側二人が忠太夫と奥様でしょうか。
壁の薄い濃淡や畳のような淡いイグサの色合いがきれいです。
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