P1P2 国立国会図書館蔵
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(読み)
〽京 伝 多ゞ御もつとも\/ と
きょうでんただごもっともごもっともと
あハせ天ゐる
あわせている
「こゝハさしづめ
ここはさしずめ
者゛いやきミせのいひ多て奈ら
ば いやくみせのいいたてなら
志んのうの人 形 と
しんのうのにんぎょうと
いふ者゛奈れと
いうば なれど
それでハ
それでは
あんまり
あんまり
いろけ可゛ない可ら
いろけが ないから
志んのうの
しんのうの
め う多゛い尓
みょうだ いに
志んぞうと
しんぞうと
志やれ多の多
しゃれたのだ
(大意)
「京伝はただ、ごもっともごもっともと合わせている。
「ここはさしずめ、薬屋の客寄せ売り込みなら、神農の人形を使うところだが、
それではあんまり色気がないから、神農の代わりに新造(若い遊女)で洒落たのだ。
(補足)
「神農の人形」、人体のツボや経絡をしるした裸の人形。神農は漢方医薬の神様。現在でも薬局の店頭に飾ってあることがあります。
こんなにきれいな新造さんが神農の名代なら、善魂のせっかくの講釈も京伝はこれっぽちも頭に入らいないとおもいます。
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