P1P2 国立国会図書館蔵
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(読み)
◯心 こそ心
こころこそこころ
まよハ須
まよはす
心 奈り
こころなり
◯心 多゛尓まことのミち尓可奈ひ奈ハといふ
こころだ にまことのみちにかないなはという
神詠(しんゑい)を思 ふ尓つけと可く大 事奈
しんえい をおもうにつけとかくだいじな
ものハ心 じや
ものはこころじゃ
「大 事奈こゝろ本ん多゛ハら
だいじなこころほんだ わら
奈どゝ王るひぢ口 を
などとわるいじぐちを
いふ奈ども
いうなども
や川ハり心 の志王ざじや
やっぱりこころのしわざじゃ
(大意)
『心こそ心迷わす心なり』。
『心だに誠の道にかないなば』という菅原道真公御神詠の歌にもあるように、とかく大事なものは心じゃ。」
「大事な心ほんだわら」などと悪いダジャレを云うのも、やっぱり心の仕業じゃ。
(補足)
『鴨長明四季物語』に「心だに誠の道にかないなば祈らずとても神や守らん」の歌は北野神詠(菅原道真の歌)としてみえると、ものの本にはありました。
「本ん多゛ハら」、「本当だから」を海藻の「ホンダワラ」にひっかけた洒落。
「心」は筆を運ぶときに横の動きを意識しますが、そのくずし字はむしろ縦方向になります。
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