P12P13 個人蔵
P13 個人蔵
(読み)
they pressed still inwards, and at
last encountered the chief of the
devils, called Akandoji. Then
came the tug of war. Akandoji
made at Momotaro with an iron
club, but Momotaro was ready for
him and dodged him adroitly.
(大意)
桃太郎たちはさらに奥へと押し進み、そしてとうとう
赤ん童子という鬼の大将と出くわしました。すぐに
激しい争いとなりました。赤ん童子は鉄の棍棒を桃太郎に
振り回しましたが、桃太郎はすばやくうごきまわり
たくみにかわしました。
(補足)
一番の見せ場なので、見開きで絵も豪華です。
猿はゲンコツで鬼を一突き、雉(尾羽根も羽も細かく描かれている)は足でギュゥっとつかみ押さえクチバシでつつき、犬は鬼の尻にかみついています。そして城の中では桃太郎が大将を払い腰でうっちゃっています。鬼のやられた顔がちょっと怖い。首周りの橙色が鮮やかできれいです。
その部屋の腰壁が豪華で大理石のようなものがはめこまれています。
カーテンは日本の文化(ここは鬼ヶ島、異国です)にはありませんでしたからなのでしょうか、念入りに描かれています。上下で濃淡をつけ、花柄のような模様があり、床にふれるところは縁取りの柄も入り、裏生地の赤をのぞかせています。
奥に急峻な山をのぞむ手前には城壁らしきものが見えています。
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