P4 個人蔵
P5 個人蔵
(読み)
When she cut the peach
in two, out came a child from
the large kernel. Seeing this
the old couple rejoiced, and
named the child Momotaro, or
Little Peachling, because he
came out of a peach. As
both the old people took good
care of him, he grew and
became strong and enterpris-
ing. So the old couple had
(大意)
婆さんがその桃をふたつに割ってみると、
大きな種から子どもが出てきました。
これを見て、年寄り夫婦は大喜びし、
桃から生まれたので、その子どもを桃太郎とも桃王子とも名付けました。
老夫婦ともに、桃太郎を大切に世話をしたので、桃太郎は丈夫で冒険心にとんだ子どもに
育ちました。そうして老夫婦は
(補足)
「he came out of a peach」、「a peach」と不定冠詞 a になっているのは、ここでは桃太郎が出てきた桃「the peach」をさすのではなく、「桃」という果物一般をさすため。 定冠詞と不定冠詞の扱いは厳格です。
お爺さんの白目をむいた驚愕の表情がすごい。お婆さんはなんとも言えぬ慈しみの面持ち、とても対照的です。
桃はまな板ではなく、縁のあるお盆にのってます。桃の果実に桃の葉を添えて描いているのも細かい。ふたつに割った桃の果肉の色がとても見事です。種のふちに右足をかけて出てこようとするその一瞬の動きが見えてくるから不思議です。
そばにある菜切り包丁で桃太郎がよく真っ二つにならなかったと心配する声も聞くのですが、桃太郎は幼くして武芸に秀でて生まれてきたので、いとも簡単に真剣白刃取りで菜切り包丁をとらえたという逸話が伝わっています。
奥の囲炉裏が生活感を感じさせます。
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