P8P9 個人蔵
P9 個人蔵
(読み)
"Momotaro! What have you
there hanging at your belt!"
He replied: "I have some of
the very best Japanese millet
dumplings." "Give me one and
I will go with you," said the
(大意)
「桃太郎様!お腰につけているものはなんでしょうか?」
桃太郎は答え「とってもうまいきびだんごじゃ」、
「ひとつわたしにくださいませ。さすれば一緒に
参りましょう」と(犬は)言いました。
(補足)
この場面、桃太郎童謡の歌詞そのままです。歌詞はいつ頃のものかと調べてみると、明治44(1911)年に当時の音楽教科書「尋常小学唱歌」第一学年用で発表された日本の文部省唱歌でした。ということは歌のほうがこの絵本よりあとなのです。桃太郎の話は古くから伝えられ親しまれてきましたから、それを童謡唱歌にしたという自然なながれでした。
桃太郎の表情は表紙とはことなって、ややいかつい錦絵風の顔立ちになっています。きび団子の網袋や藁の脚絆は相変わらず丁寧。猿の毛むくじゃらも一本一本これまた丁寧。わんこは拡大してみると目が小さくとてもかわいらしいく、膝をおってうしろに反りかげんの姿勢も落ち着いた忠犬そのもの。
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