P16P17 個人蔵
(読み)P16
the tinker bought the tea-kettle for
a few coppers, and carried it home,
well pleased with his purchace.
Before going to bed he took
another look at it, and found it
still better than he had at first
thought, so he went to sleep that
night in the best
of spirits.
In the midst
of a pleasant
dream the tin-
ker suddenly
started up,
thinking he
(大意)
屑屋は二束三文でその茶釜を買い取り、家へ持って帰りました。とても良い買い物をして満足でした。布団に入る前、屑屋は違う向きからそれをながめてみると、最初に見たときよりいっそうよく見え品物がよりよいことに気づきました。
それから、屑屋はその晩はいつになく気持ちよく熟睡したのでした。心地よい夢見の真っ最中、屑屋は突然目を覚まし、
(補足)
何度目かの茶釜が箱の上に鎮座している挿絵、紫の包風呂敷(袱紗)がきれいで、今回のこの挿絵で気づいたのですが、箱をしばる紐は、真田紐の縛り癖まで描き込んでいるようにみえます。
狸の姿になっているのがかわいらしい。
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