見返し 個人蔵
(読み)
版権所有
日本昔噺第七號
瘤取
明治十九年四月廿七日版権免許
同 六月一日出版
譯述者 ドクトルヘボン
發行者 東京市四谷區本村町丗八番地
長谷川武次郎
Published by T.HASEGAYA, 38 Yotsuya Hommura, TOKYO.
(大意)
略
(補足)
挿絵は斧と小枝の束。里山や家や村を囲む風よけの防風林は風が吹くと小枝が必ず落ちます。かまど時代の人々はそれらを拾って火付けのために使っていました。里山などはきれいになるし火付けにも使えて一挙両得であったわけです。火付けには小枝がなければなりませんでしたから、江戸時代小枝を束にして商っている人たちが大勢いました。江戸城に納入している業者は多摩川などで上流の村々から運ばれてきてました。
斧の刃の部分の青さがよく切れそうな感じで光って見えます。
ドクトルヘボンとあるのは、かのヘボン式ローマ字のヘボンです。オードリー・ヘップバーンという俳優さんがいますが、あのヘップバーンはHepburnで、明治時代の人たちはこれをヘボンと発音しました。実際、ヘボンのほうが発音としてヘップバーンよりよいように聞こえます。
綴じ部分は残念ながら傷んで切れてしまっています。
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