P4P5 個人蔵
(読み)P4
crowd of strange looking beings. Some
were red aud dressed in green clothes;
others were black and dressed in red
clothes; some had only one eye;
others had no mouth: indeed it is
quite impossible to des-
cribe their varied
and strange
looks.
(大意)
奇妙ないでたちをした生き物の大群衆を(見たのでした。)
あるものは赤いからだに緑色の衣をまとい、他の者たちは
黒いからだに赤い衣をまとってました。そして何人かはひとつ目で
口がない者もおりました。風変わりで珍妙な彼らの容姿はとても
伝えきれるものでなかったのです。
(補足)
闇夜にうかぶ文章が不気味ですが、背景のあやしい暗闇の濃淡と悪鬼たちの松明でぼんやりとみえる森の樹々がいっそう怖さを深めています。
森や悪鬼たちの背景の濃淡やぼかしの表現がここでは不気味で怖いようなものになっていますが、いっぽうではさわやかなすぅ~と胸に入ってくるような表現もあります。摺師の技は奥が深いものだと感じ入ります。
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