P10P11 個人蔵
(読み)P11
rolling-pin that grew a pair of wings
and flew away, but, long as I have
lived, never have I heard before
of a tea-kettle walking about on
its own feet.You will never make
me believe that."
But for all tbat, tbe priest was
a little uneasy in his mind, and
kept tbinking of the incident all
that day. When evening came, and
he was alone in his room, he took
down the kettle, filled
it with water, and
set it upon the
embers to boil,
(大意)
(わしは)すりこぎ棒の両側に羽が生えて飛び去ったという話(は聞いたことがあるが、)いやしかし、長いこと生きてきたが茶釜に脚が生えてその脚で歩きまわるなんていうことは聞いたこともない。年寄りをからかわないでくれ。」
しかし弟子たちの様子を振り返ってみると、なにかひっかかることがあると住職は感じました。その日は一日中、その出来事について思いめぐらせたのでした。夕方になって自室に一人でいると、住職は茶釜を取り出し水を入れ、沸かすために残り火のある囲炉裏にのせました。
(補足)
茶釜が古びて見えるようにするのは摺師の仕事だと思います。うまいもんです。
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