2023年3月29日水曜日

The Wonderful Tea-Kettle その6

P4P5 個人蔵

(読み)P4

He placed his treasure on the top

of a box where he could see it to

the best advantage, and sat admir-

ing it and planning how he should

invite his guests.After a while

he became drowsy and began to

nod, and at last fell forward, his

head on his desk, fast asleep.

 Then a wonderful transformation

took place.The tea-kettle began

to move. From its spout appeared

a hairy head, at the other side out

came a fine bushy tail, next, four

feet made themselves visible, while

fine fur seemed gradually to cover

(大意)

住持は宝物を箱の上に置きました。そこは茶釜を眺めるには一番の場所なのでした。

そして茶釜をめで招待客をどのようにもてなそうかと計画をねりました。しばらくして

住持は眠むくなりウトウトしはじめました。とうとうかがみこむように文机に頭をつけ

早々に眠りに落ちてしまいました。

 そのとき不思議な変化が現れました。茶釜が動き始めました。注ぎ口からはふさふさした頭があらわれ、その反対側にはきれいな毛深い尻尾がはえだし、そして四本の脚が見えるようになり、やがて輝くような毛皮が徐々に(茶釜の全体を)おおうようになってきました。

(補足)

 同じ場面ですが視点をうつして、茶釜が右側にきました。画像が暗くて茶釜の変化がわかりませんが、実際の本では本文中のようなたぬきになる変貌が見て取れます。

 屏風絵の空の薄青色も濃淡をつけていて、なかなかであります。

 

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