P4P5 個人蔵
(読み)P4
He placed his treasure on the top
of a box where he could see it to
the best advantage, and sat admir-
ing it and planning how he should
invite his guests.After a while
he became drowsy and began to
nod, and at last fell forward, his
head on his desk, fast asleep.
Then a wonderful transformation
took place.The tea-kettle began
to move. From its spout appeared
a hairy head, at the other side out
came a fine bushy tail, next, four
feet made themselves visible, while
fine fur seemed gradually to cover
(大意)
住持は宝物を箱の上に置きました。そこは茶釜を眺めるには一番の場所なのでした。
そして茶釜をめで招待客をどのようにもてなそうかと計画をねりました。しばらくして
住持は眠むくなりウトウトしはじめました。とうとうかがみこむように文机に頭をつけ
早々に眠りに落ちてしまいました。
そのとき不思議な変化が現れました。茶釜が動き始めました。注ぎ口からはふさふさした頭があらわれ、その反対側にはきれいな毛深い尻尾がはえだし、そして四本の脚が見えるようになり、やがて輝くような毛皮が徐々に(茶釜の全体を)おおうようになってきました。
(補足)
同じ場面ですが視点をうつして、茶釜が右側にきました。画像が暗くて茶釜の変化がわかりませんが、実際の本では本文中のようなたぬきになる変貌が見て取れます。
屏風絵の空の薄青色も濃淡をつけていて、なかなかであります。
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